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今回はおすすめの映画です!

2019年公開の本作は、サム・メンデス監督による第一次世界大戦を描いた戦争映画であり、ある若いイギリス兵の一日に密着したような視点で制作されています。

1917年、第一次世界大戦の最中、ドイツ軍が撤退したと見られる前線で、イギリス軍は攻撃作戦を計画していました。しかしそれは敵の罠である可能性が判明し、まだ若い兵士ウィル・スコフィールド(ジョージ・マッケイ)とトム・ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)の二人は攻撃中止の命令書を前線部隊に届ける任務を命じられます。間に合わなければ、約1600人の兵士が敵の待ち伏せにより壊滅してしまいます。そしてその中には、トム兄・ジョセフも含まれていました。二人は敵地や無人地帯を越えて前線へ向かいますが、旅路で裏切りやさまざまな危険に直面します。死体を掻き分け、敵兵に怯えながら憔悴していく二人をひたすらに追いかける視点でストーリーは進んでいきます。

この作品は全編を通してワンカットで撮影されたかのように作られており、シームレスに各カットを繋ぐことで戦場での緊張感や臨場感を表現しています。また第92回アカデミー賞で撮影賞、視覚効果賞、録音賞の三冠を獲得しており、映像作品としても評価の高い一作となっています。カットが入らない作りによって、死への地続きの恐怖や焦りをより強く意識させられます。また作品自体フィクションではあるものの、監督自身が大戦中イギリスに従軍していた祖父から聞いたエピソードがいくつも用いられています。彼もまた19歳という若さで第一次世界大戦へ出征し、ウィルと同様に伝令を務めていました。その経験談を下地にして形にしたのがこの作品であり、ただの映画として終わらせない要素の一つです。

映像が斬新かつ挑戦的な手法で作られているのに対し、ストーリーは伝令を大佐に伝えに行くというシンプルなつくりに終始しています。だからこそ彼らの命懸けの任務に実際に密着しているように感じ、戦争体験に没入させられます。また道中随所に散らばるモチーフや登場人物は、観る人の受け取り方によってどこか幻想的で宗教的なイメージを呼び起こすかもしれません。こうした演出によって本作は、戦争を単なる歴史的出来事としてではなく、一人の兵士の体験として、観客に追体験させる作品となっていると言えるでしょう。

・1917 命をかけた伝令(2019年の映画)(2025年10月13日 (月) 19:37  UTC)『ウィキペディア日本語版』
https://ja.wikipedia.org/wiki/1917_%E5%91%BD%E3%82%92%E3%81%8B%E3%81%91%E3%81%9F%E4%BC%9D%E4%BB%A4